はじめに ― AIが「27時間、途中で止まらずに一つの目的を追い続けた」意味
2026年10月15日に公開された論文「A team of Gemini 4 Argon agents beats Minecraft」(arXiv:2610.22319)は、AIエージェントの能力を測るうえで一つの節目になる報告である。起きたことを一言でまとめると、こうなる。
4体の Gemini 4 Argon エージェントが、ランダム生成されたMinecraftのサバイバル世界(Easy難易度)で、エンダードラゴンの討伐を完遂した。
所要時間は27時間14分。その間にエージェントたちが自分で書いたプログラムは2,783本、死亡回数は605回、チーム内で交わしたチャットは229通にのぼる。人間は一度も介入していない。
何が「新しい」のか
AIがゲームを攻略したという話自体は、もはや珍しくない。この論文が注目に値するのは、「人間が何も用意しなかった」という点である。
* 役割分担を人間が決めていない
* ゲーム専用の攻略ツールを人間が書いていない
* 事前にシード(ワールドの種)やルート