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AI・テクノロジー

GoogleのAI検索が「岩手の会社は倒産」と誤表示 ハルシネーションの実害

2026年7月、GoogleのAI検索サービスが、岩手県矢巾(やはば)町の繊維製品卸会社「岩手繊維」について「事業を停止し、特別清算の開始決定を受けました」という、事実に基づかない情報を表示していたことがわかった。朝日新聞の取材に対し、参照元として示された地元紙・岩手日報は「そのような報道はしていない」と困惑と憤りを示している。生成AIが検索結果を要約する過程で、実在する企業の経営状況について事実無根の内容を作り出し、そのまま利用者の目に触れる場所に表示されてしまう「ハルシネーション」の実害が、日本でも具体的な形で明るみに出た事例だ。 この記事のポイント * Google検索の「AIモード」が、実在の繊維卸会社「岩手繊維」に「事業停止・特別清算」という事実無根の情報を表示 * 参照元とされた岩手日報は該当報道をしておらず、AIが存在しない記事を"捏造"した疑い * 顧客・取引先から数十件の問い合わせ、直接訪問も4人。専務は「信用を傷つけられた」とコメント * ドイツ・ミュンヘン地裁は2026年5月、AI Overviewsの誤情報についてGoogleの法的責任を認める仮処分
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AI・テクノロジー

InstagramのAI画像生成機能「Muse」、批判殺到で3日撤回

2026年7月10日、Metaは Instagram に導入したばかりの新AIツール「Muse Image」の提供を打ち切った。公開アカウントの投稿やリール動画を素材として、誰でも他人の写真からAI画像を生成できるこの機能は、導入からわずか3〜4日で強い批判にさらされ、ハリウッドの俳優組合やタレントエージェンシーまでもが公式に抗議する事態に発展していた。Metaは「ユーザーのプライバシーの観点で的外れだった(missed the mark)」と自ら非を認めている。生成AIが「面白い機能」から「無断利用リスク」へと評価を反転させたこの一件は、AIプラットフォームの設計思想そのものに一石を投じている。 何が起きたのか――Muse Imageの仕組み Muse Image は2026年7月7日(火)頃、一部の国・地域を対象にInstagramへ導入された。仕組みはシンプルだ。ユーザーが文章でアイデアを入力すると、Instagram上の公開アカウントに投稿された写真やリール動画を参照元として、AIがそれらを組み合わせた新しい画像を生成する。自分のフィードやストーリーズ、チャットで使え
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AI・テクノロジー

Anthropic、Samsungと独自AIチップ協議 ─ "脱NVIDIA"が動かす半導体地図

2026年7月2日(米国時間)、米メディア「The Information」が衝撃的な一報を伝えた。AI開発大手のAnthropicが、独自のAIチップの製造委託先として韓国Samsung Electronicsと協議を進めているというのだ。報道を受けて同日の米株式市場ではNVIDIAをはじめとする半導体関連株が軒並み下落した。AnthropicといえばNVIDIA・Microsoftから最大150億ドルの出資を受け、Azure上のNVIDIA製システムでClaudeを稼働させてきた「NVIDIA陣営」の中核企業の一つだ。その企業が自前のチップ開発に本腰を入れ始めたという事実は、生成AIブームを支えてきた半導体サプライチェーンの前提を静かに揺さぶっている。本稿では、この報道の中身と背景、そして業界全体に広がる「脱NVIDIA」的な動きの意味を整理する。 背景:AnthropicとNVIDIA陣営の"蜜月" Anthropicは2025年11月、NVIDIAとMicrosoftとの間で大型の戦略提携を発表している。両社からの出資枠は最大150億ドルにのぼり、Anthropicは
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AI・テクノロジー

「モデルを売る会社」から「現場に住み込む会社」へ──OpenAIが40億ドルで仕掛けたDeployCoが映す、AI業界の地殻変動

はじめに──「APIだけ売る時代」が静かに終わった日 2026年5月11日、米OpenAIが一通のプレスリリースを公開した。タイトルは「OpenAI launches the OpenAI Deployment Company to help businesses build around intelligence」。社名は「OpenAI Deployment Company」(通称 DeployCo)。OpenAIが過半数を握る独立子会社として運営され、初期投資コミットメントは40億ドル超(約6,200億円)。リードはプライベートエクイティ大手のTPGで、Advent、Bain Capital、Brookfield、Apollo、Blackstone、Warburg Pincus、Goldman Sachs、ソフトバンクグループ、さらにMcKinsey & Company・Bain & Companyという「世界二大戦略コンサル」までもが名を連ねた、計19社の出資ラウンドだ。報道ベースの企業価値は140億ドル(
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AI・テクノロジー

DeepSeek V4が変えるAI地政学——1.6兆パラメータのオープンソースが米中競争の新局面を開く

2026年4月24日、DeepSeekがV4-ProとV4-Flashの2モデルを同時発表しました。これは、2025年にR1で世界を驚かせてからちょうど1年というタイミングでの大規模なアップデートです。多くの開発者や企業が抱える「高額なAPIコスト」「特定プロバイダへのロックイン不安」「オープンソースの選択肢の限界」という痛みに応える形で、DeepSeekは再びAI界隈に衝撃を走らせました。 DeepSeek V4とは何か——ProとFlashの2モデル体制 DeepSeek V4は、高性能なProモデルと高速・低コストなFlashモデルという2つの柱で構成されています。両モデルともにMoE(Mixture of Experts)アーキテクチャを採用しており、従来のDenseモデルとは異なる効率性を実現しています。 MoEアーキテクチャの仕組み MoEは「専門家チームが交代で回答する」という仕組みです。具体的には、複数の専門家モデル(エキスパート)の中から、入力に対して最適な専門家だけを起動して応答を生成します。これにより、全てのパラメータを毎回活性化する必要がなく、計算効
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