はじめに — ロボティクス開発のパラダイム転換
2026年、ロボティクス開発の世界は大きな曲がり角を迎えています。自律走行ロボットが倉庫を駆け回り、ヒューマノイドロボットが工場で組立作業を担い、ドローンが農業従事者を支援する——こうした未来を実現するソフトウェア基盤として、ROS 2(Robot Operating System 2)が確固たる地位を築きました。
ROS 2のパッケージダウンロード数は年間10億回に迫り、前年比85%増という驚異的な成長を示しています。全ROSダウンロードの90%以上をROS 2が占めるようになり、ROS 1からROS 2への移行は事実上完了しました。新規プロジェクトのほぼ全てがROS 2を採用しています。
本記事では、2026年時点でのROS 2エコシステムの全体像を地図として描きます。最新ディストリビューション「Kilted Kaiju」の新機能、Zenohミドルウェアによる通信革新、NVIDIAとの協業によるGPU加速、マルチ言語対応の進展、そして産業応用の最前線まで、ロボティクス開発に関わるすべてのエンジニアに向けて解説します。
ROS