はじめに — 世界が動き始めた「子どもとSNS」の規制
2026年7月21日、フランス議会は世界に先駆けて大きな決断を下しました。15歳未満の児童に対するソーシャルネットワーク(SNS)へのアクセスを原則禁止する法律が、上下両院で圧倒的多数の賛成によって可決されたのです。上院では賛成243票・反対2票、国民議会(下院)でも賛成279票・反対81票という、まさに超党派的な支持を得て成立しました。
エマニュエル・マクロン大統領は即座に声明を発表し、「フランスは子どもとティーンエイジャーを保護する欧州の先駆者となる」と宣言しました。この一言に、本法が持つ世界的な意義が凝縮されています。
EU加盟国で初、世界でもオーストラリアに次ぐ事例
フランスに先立つこと約半年、2025年12月にオーストラリアが16歳未満のSNSアカウント保持を禁止する法律を世界で初めて成立させていました。しかし、フランスの法律は異なる意味を持っています。それはEU加盟国として初の事例だからです。
EUでは、デジタル規制の大部分が「デジタルサービス法(DSA)」という共通ルールによって管理されています。この枠組