はじめに
「リニア中央新幹線、いつになったるの?」
そう思っているのは、あなただけではありません。2014年に品川―名古屋間の工事が始まってから、すでに10年以上が経ちました。当初の計画では2027年の開業が予定されていたはずが、開業時期は2036年以降にまで後ずれしています。
理由は明確です——静岡工区の着工がずっと認められてこなかったからです。
静岡工区が未着工のままであった理由は、技術的な問題ではありません。南アルプスの地下を貫くトンネル工事が、大井川水系の水資源にどのような影響を与えるか——この環境への懸念が、長年議論の焦点となっていました。静岡県側が「水は静岡の命だ」と主張し、JR東海と何度も協議が重ねられました。交渉は難航し、何度も行き詰まりました。
しかし、2026年7月7日。静岡県の鈴木康友知事がついに着工を容認すると正式に表明しました。JR東海との間で[自然環境保全協定](https://www.pref.shizuoka.jp/)を締結する方針を示し、大井川の水資源保護についても合意に至ったのです。これにより、品川―名古屋間の全工区で着工のめどが立つことに