リード
2026年7月6日、米マイクロソフトは全世界の従業員の約2.1%にあたる約4800人を削減すると発表した。同社は公式ブログで「顧客ニーズの変化に対応し、優先分野に人材と投資を集中させるため」と説明し、「今回削減された職はAIに直接置き換えられたものではない」と釘を刺した。だがそのすぐ後には「AIが仕事の進め方を変えている(AI is changing how work gets done)」とも記しており、この言い回しの曖昧さが「結局AIのせいではないのか」という憶測を呼んでいる。
奇しくも同じ日、韓国のサムスン電子はAI向け高性能メモリ需要の急増により、2026年第2四半期の営業利益が前年比19倍という驚異的な数字になる見通しを発表した。「AIに投資した勝者は空前の利益を得る一方、非中核事業に人を割いてきた側は削減される」――そんな対比が一日のうちに可視化された格好だ。マイクロソフトの人員削減は、AI時代の「増収なのに大量解雇」という現象が一時的な特殊事情ではなく、テック業界全体を覆う構造的な流れになりつつあることを改めて突きつけている。
背景:好況の中の人員削減