プログラミング言語

A collection of 2 posts
AI・テクノロジー

Zig言語が切り拓くシステムプログラミングの新時代:C/Rust/Goとの比較で見える「第4の選択肢」

記事の要点(TL;DR)Zigは、C言語の直接の後継を標榜するシステムプログラミング言語。 ガベージコレクタも借用チェッカーも使わず、明示的なアロケータ引渡しでモダンなメモリ管理を実現する。C/Rust/Goとの最大の違い: Rustの「学習の壁」とGoの「GCオーバーヘッド」を回避しつつ、C言語の制御性と直接性を引き継ぐ「第3の道」。実用的な強み: C/C++コンパイラ内蔵によるクロスコンパイル、Cヘッダの直接インポート、既存Cプロジェクトへの段階的導入が可能。現在の課題: バージョン0.16.0(2026年4月)で、1.0には未到達。標準ライブラリとエコシステムが発展途上。 はじめに — 「Cの代替」を本気で狙う新しい言語 1972年に誕生したC言語は、半世紀以上にわたってシステムプログラミングの基盤であり続けてきました。OSのカーネル、組み込みファームウェア、データベースエンジン――現代のコンピューティングインフラの大部分は、いまだにC言語の上に成り立っています。しかし、その長寿ゆえの代償も大きくなっています。 C言語の最大の課題はメモリ安全性です。バッファオーバーフロー
17 min read
AI・テクノロジー

バイブコーディングが変える開発の現場──2026年、「コードを書かないエンジニア」は幻想か現実か

はじめに──「コードを書かない」ことが賞賛される時代が来た 2025年2月、OpenAIの共同創業者で元TeslaのAI責任者であるAndrej Karpathyが、ある言葉をX(旧Twitter)に投稿した。「Vibe Coding」──日本語で「バイブコーディング」。 その定義は衝撃的だった。「厳密な構文を人間が書くのではなく、AIに意図や感覚(バイブス)を伝え、対話を通じてシステムを組み上げる」。つまり、「コードを書く」のではなく「コードを依頼する」。プログラミングの主役が、キーボードからプロンプトに移る世界観だ。 それからわずか1年余り。この言葉はWikipediaに掲載され、Fortune 500企業の87%が少なくとも1つのバイブコーディングツールを導入するに至った。Google、Microsoft、Metaがしのぎを削り、市場は2030年までに222億ドルに達すると予測されている。 果たして、「コードを書かないエンジニア」は幻想なのか、それとも現実なのか。 本稿では、最新のデータと企業の動向から、この問いに正面から向き合う。 バイブコーディングとは何か──用語
6 min read