5%の賃上げが届かない理由
「今年も給料が上がったはずなのに、なぜか財布の中身は前より軽い——。」
そう感じたことがある人は、決して少なくないはずです。
2026年の春闘で、日本の労働組合は3年連続で5%超の賃上げを実現しました。連合の最終集計では5.01%、第1回集計では5.26%という数字が発表され、ニュースでは「歴史的な賃上げが続く」と報じられています。厚生労働省ベースでは、第一生命経済研究所の予測で5.45%に達すると見られています。
数字だけを見れば、これは「賃金が上がっている」と言えます。少なくとも、額面上の給与は確実に増えている。
でも、生活は本当に楽になっているでしょうか。
コンビニの棚、スーパーのレシート、本屋の棚
朝、コンビニでおにぎりを買う。以前は110円だったものが、いつの間にか130円になっている。
週末、スーパーで買い物をしてレシートを見る。「先週より300円高い」。品物は同じなのに。
本屋に行けば、漫画の単行本がかつての450円から650円に値上がりしている。手持ちの小遣いで買える冊数は、明らかに減った。
これらはすべて、物価が上がっ