哲学

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AI・テクノロジー

AIは「守」で立ち止まる──千利休の守破離が照らす、人間とAIの発想の分業論

リード ── 噛み合わない2つのニュースを、あえて重ねてみる 2026年6月、一見すると無関係な2つの話題が前後して流れてきた。 ひとつは、理化学研究所がAI for Science用スーパーコンピュータを「理究(りきゅう)」と命名し、その思想的支柱に茶聖・千利休の「守破離」を据えたというニュース。もうひとつは、Forbesに掲載されたベンチャーキャピタル(VC)論考「過去を学んだAIは、未来を変えるスタートアップを見つけられるか」だ。前者はAIの輝かしい可能性を、後者はAIの構造的な限界を語っている。 普通なら、別々のフォルダにしまって終わりだろう。だが本稿はあえてこの2つを重ねる。なぜなら、片方が抱える「問い」に、もう片方が「答え」を持っているからだ。Forbesが指摘するAIの弱点は、守破離というレンズを通すと驚くほど明快に整理できる。そして整理できた瞬間に、人間とAIの新しい役割分担――いわば「発想の分業論」――が立ち上がってくる。 背景 ── 2つの論点を並べる Forbesの指摘:AIは過去の天才、未来の凡人 Forbesの論考の核心はシンプルだ。今やV
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政治・社会

三島由紀夫から学ぶ「美と死」の哲学 ~現代に通じる文学者のメッセージ~

はじめに 本記事は、戦後日本文学を代表する作家・三島由紀夫の生涯と作品を読み解く入門ガイドです。仮面の告白をはじめとする代表作の背景と美学、身体性・死生観、政治思想の影響を、現代読者が生と倫理をどう見つめ直すかという問いへと結びつけます。三島由紀夫の生涯・代表作・美学が、日本文学と現代読書の文脈でどのように響くかを丁寧に紐解いていきます。 生い立ちと文学デビュー 三島由紀夫は東京で生まれ、裕福な家庭で育ちました。学習院を経て東京大学法学部へ進んだ経歴を持ち、青年期には古典と現代思想を機敏に吸収しながら執筆活動を本格化させました。初期の作家活動と同時に『仮面の告白』が登場し、自伝的要素と美学的探究を通じて生と死、美の倫理を問う姿勢を示しています。日本文学の流れの中で、彼の美学と死生観は現代の読者にも大きな問いを投げかけているのです。 代表作とテーマ 三島由紀夫の代表作は、『仮面の告白』を始点に、『潮騒』、『金閣寺』、『豊饒の海』へと、美と破壊、死生観というテーマを横断的に扱っています。自伝性と美学的探究を織り込み、自己の存在を過激な美の完成形で問う姿勢が一貫しています。
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