2027

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国際・地政学

G7エビアン・サミット2026の成果と日本の役割——9つの共同声明が描く新しい国際秩序

2026年6月15日から17日までの3日間、フランス東部の美しいレマン湖畔の町エビアンで、G7(主要7カ国首脳会議)が開催されました。ロシアによるウクライナ侵略戦争、中東情勢の緊迫化、米中対立の激化――。世界が直面する危機がすべて交差する場となった今回のサミットは、高市早苗内閣総理大臣にとって初のG7出席という意味でも、日本にとって極めて重要な外交舞台となりました。 本記事では、エビアン・サミットの成果を包括的に整理し、日本が果たした役割と、今後の国際秩序への影響をわかりやすく解説します。 G7エビアン・サミットの概要——「収れんのサミット」とは何か 開催地エビアンの象徴性 議長国フランスは、開催地としてレマン湖畔のリゾート地エビアンを選びました。エビアンは水資源と気候変動に関連する国際会議の開催地として知られ、2003年のG8サミット(当時はロシア含む)の舞台でもありました。フランスのマクロン大統領は今回のサミットを「収れん(convergence)のサミット」と位置づけ、抽象的なビジョン論ではなく、具体的な行動と成果のとりまとめに焦点を当てる方針を示しました。 9つ
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AI・テクノロジー

ラピダス(Rapidus)の英伊半導体技術協力|2nm量産と国際連携の全容を解説

はじめに —— ラピダスが動いた、日本の半導体戦略の新展開 2026年6月11日、東京──。日本の半導体ファウンドリー、ラピダス(Rapidus)の小池淳義社長が高市早苗総理大臣と面会し、欧州の半導体研究機関との技術協力に向けた覚書の締結を報告した。パートナーは、英国のSemiconductor CenterとイタリアのFondazione Chips-IT──ともに各国政府が後押しする半導体振興の中核機関だ。 この報告は一つの「ニュースリリース」に終わらない。日本が2022年にラピダスを設立して以来、米国IBMやベルギーのimecとの技術提携を軸に進めてきた2nmプロセス開発が、いよいよ欧州の産業エコシステムと結びつこうとしていることを意味する。 なぜ「今」なのか タイミングは偶然ではない。ラピダスは2026年4月にNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から2026年度の計画・予算を承認され、追加で6,315億円の支援を獲得した。政府累計支援額はすでに2兆3,540億円に達している。さらに6月5日には、IPA(情報処理推進機構)を通じ約1,500億円の追加出資を受け
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ビジネス・経済

「航続1000km」の旗艦が消えた日──トヨタが次世代EV「LF-ZC」開発中止、全方位戦略の真意とEV市場のリアル

リード ── 2026年5月29日、レクサスの「電動化の顔」が静かに退場した 2026年5月29日、トヨタ自動車が、高級車ブランド「レクサス」で計画していた次世代電気自動車(EV)セダン「LF-ZC」の量産モデル開発を中止したことが、朝日新聞・読売新聞・日本経済新聞・ロイター・ブルームバーグなど主要メディアによって一斉に報じられた。LF-ZCは2023年10月のジャパンモビリティショーで世界初公開され、当時の一般的なEVの2倍にあたる航続距離1000kmを掲げた、レクサス電動化戦略のいわば「旗艦」だった。 当初は2026年発売、その後2027年半ばへ延期され、そしてついに2026年5月、計画そのものに終止符が打たれた形となる。「世界的なEV需要の鈍化」「米国EV補助金の廃止」「商品企画と製造への負荷」──トヨタが挙げる理由はいずれも、ここ1〜2年の電動化シーンを象徴するキーワードである。一方で、全固体電池やギガキャスト、ソフトウェア基盤「Arene OS」といった先端技術の開発は継続するという。クルマは消えても、技術は生き残る。本稿では、この異例の決定が何を意味するのか、世界EV市
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