はじめに——18年間の「片思い」に終わりが来た
2026年4月28日、HashiCorpの共同創業者であり、Vagrant・Terraform・Packerなどで知られるMitchell Hashimoto氏が、自身のブログに一篇の文章を公開した。タイトルは「Ghostty Is Leaving GitHub」。冒頭の一節が、多くの開発者の胸を打った。
「書いているだけで、不合理なほど悲しい」
Hashimoto氏はGitHubユーザー#1299。2008年2月、まだGitHubがスタートアップだった頃に登録した初期ユーザーの一人だ。それから18年間——人生の半分以上を、毎日GitHubにログインし続けた。失恋した夜も、大学の深夜4時も、ハネムーンで妻がまだ眠っている朝も。GitHubは彼にとって単なる開発プラットフォームではなく、心安らぐ場所だった。
その彼が、自身の OSSプロジェクトであるターミナルエミュレータ「Ghostty」をGitHubから完全に移行させると宣言した。理由は明確だ。「もう、まともに作業できないから」。
この一件は、単なる個人の移転ではない。2026