モバイル

A collection of 4 posts
AI・テクノロジー

国内メーカーのスマホ出荷がほぼ半減——JEITA統計が映すメモリ危機の深層

JEITAとCIAJが2026年8月10日に公表した6月の携帯電話国内出荷実績で、国内メーカーのスマートフォン出荷が20万8000台、前年同月比49.7%とほぼ半減した。AIデータセンターがメモリを吸い上げる構造的な供給危機が、ついに日本の店頭にまで届いた形だ。統計の読み方から世界市場の動向、中古市場へのシフトまでを整理する。
10 min read
AI・テクノロジー

ローカルLLMの次なる境界:エッジデバイスにおける推論最適化技術の進化

エッジコンピューティングとAIの融合が、今、かつてないスピードで進んでいます。クラウド上の巨大なサーバーが知能を担う時代から、私たちの手元にあるスマートフォンや、身の回りのIoTデバイス、さらには小型ロボットが自律的に思考する時代へと、そのパラダイムはシフトしつつあります。 なぜ今、これほどまでに「ローカルLLM(エッジLLM)」が注目されているのでしょうか? その理由は大きく分けて3つあります。第一に「プライバシー」です。全てのデータをクラウドに送ることなく、デバイス内で完結して処理を行うことで、情報の漏洩リスクを劇的に低減できます。第二に「低遅延(低レイテンシ)」です。ネットワークを介さずに即座にレスポンスを得られることは、リアルタイム性が求められるアプリケーションにおいて決定的な差となります。そして第三に「コストと持続可能性」です。通信コストを抑え、オフライン環境での動作を実現することは、AIの真の民主化、つまり「誰もが、どこでも、高度な知能を利用できる」世界への鍵となります。 しかし、これらの理想を実現するためには、非常に高い技術的なハードルが存在します。本記事では、エッジ
4 min read
政治・社会

通勤電車で「モバイルバッテリー発火」──ありふれた一台が止めた東横線、リチウムイオン電池火災が過去最多1297件に達した理由

リード ── 月曜朝の通勤ラッシュを止めた、かばんの中の一台 2026年6月15日午前8時15分ごろ、川崎市中原区の東急東横線・武蔵小杉駅で、停車中の電車内に乗っていた乗客のモバイルバッテリーから煙と火が出た。バッテリーは乗客のかばんの中にあったとみられ、車内の非常通報装置が押される騒ぎとなった。東急電鉄や消防によると、けが人は確認されていない。東横線は自由が丘駅と武蔵小杉駅の間で一時運転を見合わせ、約30分後の午前8時43分に運転を再開した。 月曜の通勤ラッシュ真っただ中、「タワーマンションの街」として知られる武蔵小杉での出来事は、多くの利用者の足を止めた。しかし本当に注目すべきは、これが「特別な事故」ではなくなりつつある、という事実だ。スマートフォンを充電するための、誰もが一台はかばんに忍ばせているあのモバイルバッテリー。その身近な道具による火災が、いま全国で急増している。本稿では、何が起きたのか、なぜ火災が増え続けているのか、そして私たちに何ができるのかを整理する。 背景 ── 「過去最多」を更新し続けるリチウムイオン電池火災 今回の発煙・発火の原因となったのは、モバイ
8 min read