日本企業

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AI・テクノロジー

Anthropic、Samsungと独自AIチップ協議 ─ "脱NVIDIA"が動かす半導体地図

2026年7月2日(米国時間)、米メディア「The Information」が衝撃的な一報を伝えた。AI開発大手のAnthropicが、独自のAIチップの製造委託先として韓国Samsung Electronicsと協議を進めているというのだ。報道を受けて同日の米株式市場ではNVIDIAをはじめとする半導体関連株が軒並み下落した。AnthropicといえばNVIDIA・Microsoftから最大150億ドルの出資を受け、Azure上のNVIDIA製システムでClaudeを稼働させてきた「NVIDIA陣営」の中核企業の一つだ。その企業が自前のチップ開発に本腰を入れ始めたという事実は、生成AIブームを支えてきた半導体サプライチェーンの前提を静かに揺さぶっている。本稿では、この報道の中身と背景、そして業界全体に広がる「脱NVIDIA」的な動きの意味を整理する。 背景:AnthropicとNVIDIA陣営の"蜜月" Anthropicは2025年11月、NVIDIAとMicrosoftとの間で大型の戦略提携を発表している。両社からの出資枠は最大150億ドルにのぼり、Anthropicは
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AI・テクノロジー

「処理中のデータ」をついに国内で守れるか──さくら×Acompanyが実証した"秘密を守れるAI"基盤、ソブリンAIの最後のピース

リード ── 暗号化の「最後の穴」を、日本のデータセンターでふさぐ 生成AIを業務に取り込もうとするたびに、企業の情報システム部門を悩ませてきた問いがある。「このプロンプトや機密ファイル、社外のクラウドに送って本当に大丈夫なのか」。保存しているデータは暗号化できる。通信経路も暗号化できる。だが、AIが実際に計算している"まさにその瞬間"――メモリ上で平文に戻ってGPUが処理している間だけは、これまで原理的に守りきれない「穴」が残されていた。 2026年6月23日、さくらインターネットと、秘密計算を手がける名古屋のスタートアップ・Acompany(アカンパニー)が、その穴を国内データセンターでふさぐ検証に成功したと発表した。さくらの国産GPUクラウド「高火力 PHY」(NVIDIA H200搭載)上で、GPUとCPUの両方をハードウェアで秘匿化したまま大規模言語モデル(LLM)の推論を走らせ、データセンターの運用者ですら処理中の中身を覗けない環境を構築できた、という。両社によれば、NVIDIA Confidential Computing(NCC)とIntel TDXを組み合わせた国
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AI・テクノロジー

Physical AIとヒューマノイドロボット — 2026年のブレイクスルーを総括する

AIは画面の中から抜け出し、現実世界に身体を持って歩き出した。2026年前半、NVIDIA、Google、Tesla、そして日本のソニーがしのぎを削るフィジカルAIの最前線を、技術解説から産業応用、日本への影響まで5つのセクションで徹底解説する。 1. フィジカルAIとは何か — 2026年の定義と意義 2026年、テクノロジーの世界で最もホットなキーワードの一つが「Physical AI(フィジカルAI)」です。Intelの元CEOアンディ・グローブが「ソフトウェアがハードウェアを食べる」と言ったのは遠い過去の話。今、AIは画面の中から抜け出し、現実世界に身体を持って歩き出そうとしています。 デジタルAIからフィジカルAIへ これまでのAI革命は、主に「デジタル空間」で起きていました。ChatGPTがテキストを生成し、Midjourneyが画像を描き、GitHub Copilotがコードを書く。これらは確かに画期的ですが、すべて画面の中だけで完結する知能です。 一方、フィジカルAIは違います。物理的な身体を持ち、現実世界でセンサーを使って認識し、アクチュエータを使って行
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ビジネス・経済

「コンビニの父」鈴木敏文、93歳で逝去──豊洲1号店から半世紀、日本の生活インフラを創った男の遺産

リード──2026年5月25日、流通業界が喪った巨星 2026年5月25日午後、セブン&アイ・ホールディングス(HD)が発表した一本のニュースに、日本の流通・小売業界、そして全国2万を超えるセブン-イレブンの店舗に走る関係者たちが言葉を失った。同社名誉顧問の鈴木敏文(すずき・としふみ)氏が、5月18日に心不全のため東京都内の自宅で死去したという。93歳だった。葬儀は遺族の意向で近親者のみで執り行われた。 「コンビニの父」「流通の神様」「ミスター・セブン」──。鈴木氏に贈られた称号は数多いが、いずれも一人の人物に贈るには大きすぎる言葉である。それだけ、この男が日本の生活と経済に残した足跡は深い。1974年、東京都江東区豊洲に開いた日本初の本格的コンビニエンスストア「セブン-イレブン1号店」から数えて52年。私たちが今日「当たり前」と思っている24時間、年中無休、レジ横のおでん、淹れたてコーヒー、ATMでの引き出し、宅配便の受け取り──そのほとんどすべてが、鈴木敏文の発想と頑迷ともいえる執念から生まれた。 訃報は、奇しくも国内コンビニ業界が大きな転換期を迎えるさなかに届いた。王者セブ
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