プライベートAIアプライアンスとは?Nenoaの特徴と導入メリット完全ガイド

生成AIの業務活用は急速に広がっています。文書作成からメール返信、プログラミング支援まで、AIは日常業務の不可欠なツールになりつつあります。しかし、企業の多くが「AIを使いたいのに使えない」というジレンマに直面しています。

特に機密性の高い情報を扱う業務現場では、セキュリティ上の懸念からクラウドAIの利用が制限されています。顧客情報、契約書、社内文書、ソースコード――これらのデータをインターネット経由のAIサービスに入力することは、多くの企業のセキュリティポリシーで禁止されています。

さらに深刻なのは、金融・医療・製造・官公庁といった厳格な情報管理が求められる業界では、インターネット接続自体が禁止された閉域網環境が一般的です。この環境では、クラウドAIという選択肢そのものが存在しません。

一方で、現場の課題は山積しています。熟練担当者の退職による業務ノウハウの喪失リスク、慢性的な人手不足による業務効率化の必要性、膨大なドキュメントの管理とレビュー――これらの課題は、AIとの親和性が非常に高いものばかりです。

従来の解決策としては、オンプレミスでAI環境を自前構築するアプローチがありましたが、大型GPUサーバの導入には数千万円〜数億円規模の初期投資と、高度な専門知識が必要です。導入ハードルが極端に高く、多くの企業が手を出せない状況でした。

こうした背景から、社内ネットワーク内で完結し、手軽に導入できる「プライベートAIアプライアンス」の需要が急速に高まっています。

プライベートAIアプライアンスとは?

定義と特徴

プライベートAIアプライアンスとは、社内ネットワーク内で完結して動作するAI環境のことです。インターネット経由でクラウド上のAIサービスを利用するクラウドAIとは異なり、すべての処理を自社内で完結させることができます。

最大の特徴は「データが社外に出ない」という点です。機密性の高い情報を扱う業務でも、安心してAIを活用できる環境を実現します。

クラウドAIとの違い

以下の比較表は、クラウドAIとプライベートAIアプライアンスの主な違いをまとめたものです。

比較項目 クラウドAI プライベートAIアプライアンス
データの保管場所 クラウドサーバ 社内ネットワーク内
インターネット接続 必須 不要(閉域網環境でも動作)
データの外部送信 データがクラウドに送信される データが社外に出ない
セキュリティリスク データ漏洩のリスクがある 物理的・構造的に安全
初期コスト 低〜中 低〜中(サブスクリプション型)
運用コスト 従量課金型が多い 月額固定型が多い
導入難易度 低(アカウント作成のみ) 低(設置のみ)
AIモデルのカスタマイズ 制限あり 自由度高い

導入が求められる背景

プライベートAIアプライアンスの導入が求められる背景には、以下のような要因があります。

1. セキュリティ規制の強化

GDPR(一般データ保護規則)や個人情報保護法などの法規制が強化され、個人データの海外送信が制限されています。データが社外に出ないプライベートAIアプライアンスは、こうした規制への対応に適しています。

2. 機密情報の保護

金融業界の顧客情報、医療業界の患者データ、製造業の技術機密――これらの機密情報は、社外に出ること自体が許されない場合があります。プライベートAIアプライアンスは、こうした厳格なセキュリティ要件を満たす上で不可欠な選択肢です。

3. クラウドAI利用禁止の職場

インターネット接続が禁止された閉域網環境や、セキュリティ上の理由でクラウド利用が禁止された職場では、クラウドAIという選択肢そのものが存在しません。プライベートAIアプライアンスは、こうした環境でのAI活用を可能にします。

4. 「シャドーAI」の抑制

AI利用を禁止しても、効率を求める従業員が個人判断でクラウドAIを利用する「シャドーAI」を防ぐことはできません。プライベートAIアプライアンスを導入し、公式な利用環境を提供することで、統制の取れたAI活用を実現できます。

Nenoa(ネノア)とは?TDCソフトのプライベートAIアプライアンス

開発の背景

TDCソフト株式会社は2026年4月1日より、社内ネットワーク内で完結するプライベートAIアプライアンス「Nenoa(ネノア)」の提供を開始しました。

「すべての仕事に、安全なAIを。」をキャッチコピーに掲げたこの製品は、あらゆる企業や部門、特に厳格なセキュリティが求められる業務現場に向けて開発されています。

生成AIの業務活用が急速に広がる中、機密性の高い情報を扱う業務現場でもAI活用のニーズが高まっています。しかし、セキュリティポリシーの観点からクラウドAIを利用できないケースが多くあります。特に金融・医療・製造・官公庁といった厳格な情報管理が求められる業界や、インターネット接続が禁止された閉域網環境では、クラウドAI自体が物理的に利用できません。

一方で、熟練担当者の退職による業務ノウハウの喪失リスクや、慢性的な人手不足に伴う業務効率化など、現場の課題はAIとの親和性が高いものばかりです。従来、オンプレミスでAI環境を自前構築するアプローチもありましたが、大型GPUサーバの導入には数千万円〜数億円規模の初期投資と専門知識が必要であり、導入ハードルが極めて高い状況でした。

こうした課題を解決するために開発されたのが、Nenoaです。

基本的な概要

Nenoaは、ローカルLLM・AIチャット・AIエディター・API連携を搭載した設置型のハードウェア端末です。電源とネットワーク接続のみで即座に利用を開始できます。

主な機能

  • ローカルLLM:社内ネットワーク内で動作する大規模言語モデル
  • AIチャット:文書作成から質問応答まで対応するチャット機能
  • AIエディター:文書作成からプログラミングまで幅広く対応するエディター機能
  • API連携:既存システムとの連携が可能なAPI機能

利用方法

  • Nenoaを社内ネットワークに接続
  • 電源を入れる(システムが自動起動)
  • 同一ネットワーク内のPCからブラウザ経由でアクセス
  • AIチャットやAIエディターを利用開始

インターネット接続のない閉域環境でも、安全に運用することができます。

Nenoaの6つの特徴

構造上の安全性

Nenoaの最大の差別化要素は「データが社内ネットワーク外に出る経路が存在しない」設計です。

物理的・構造的にデータ漏洩が起こり得ない仕組みを実現しており、入力データはAIモデルの学習にも使用されません。顧客情報や人事情報、経営会議の議事録、未発表のプロジェクト案、さらには設計書やソースコードまで、あらゆる社外秘データを、安全にAIへと読み込ませることができます。

この「学習データに使用されない」という点は特に重要です。一般的なクラウドAIサービスでは、入力データがサービス改善のために学習に使用される場合がありますが、Nenoaは学習も含めて完全に社内で完結します。

導入の手軽さ

AI実行に必要な環境がすべて構築・検証済みの状態で届くため、サーバ構築やソフトウェア導入の手間がかかりません。

電源を入れてネットワークに接続するだけで、システムが自動起動し、お手元のPCのブラウザからすぐに利用を開始いただけます。複雑な設定や専門知識は不要で、IT担当者でなくても誰でも簡単に使い始めることができます。

ベンダー中立のモデル選定

特定のAIベンダーに依存せず、オープンソースLLMの中から最適なモデルを選定しています。

ベンダーロックインを回避することで、将来的な技術移行やコスト最適化の柔軟性が高まります。また、オープンソースモデルを活用することで、ライセンス費用の抑制やモデルの継続的な改善といったメリットも享受できます。

コスト予測可能性

月額固定料金でAPIレート制限もないため、24時間連続実行や大量ファイルの一括処理でも追加費用が発生しません。

利用量に応じて費用が膨らむ従量課金とは異なり、コストは導入時のみ決定します。月々の利用料を気にすることなく、AIの検証や自社業務への最適化に、心ゆくまで専念できます。

大規模投資が不要な小型AI端末

大型GPUサーバへの大規模投資を必要とせず、小型端末にAI実行環境を集約することで小さくAI活用を始められます。

従来、オンプレミスでAI環境を構築するには、数千万円〜数億円規模の初期投資と、冷却設備や電源、ラックスペースなどのインフラ整備が必要でした。Nenoaはこうした課題を解消し、最小限のスペースとコストでAI環境を導入できます。

アプライベートAIアプライアンス導入時の注意点

プライベートAIアプライアンスを導入する際には、以下の点に注意が必要です。

  • AIモデルの精度:クラウドAIと比較して、最新のモデルへの追随にタイムラグが生じる可能性があります。使用用途に応じて精度要件を確認してください。
  • ハードウェアの更新:AIモデルの進化に伴い、ハードウェアの更新が必要になる場合があります。
  • 保守・運用:ハードウェアの保守や障害対応を自社で行う必要があります。
  • スケーラビリティ:大量の同時アクセスや大規模な処理には、複数台の導入やスケールアップが必要になる場合があります。

Nenoaは、こうした課題に対してもアプライアンス型サブスクリプションで対応し、ハードウェアの更新や保守も含めてトータルでサポートしています。

Nenoaの具体的な活用シーン

全量総点検

人によるサンプリングチェックを、AIによる夜間の全量スクリーニングで補完します。

膨大なビジネス文書の誤字脱字チェックからソースコードレビューまで、人間が休む間にAIがスキャンし、次の作業に向けた対応ポイントを整理します。見落としのリスク低減に貢献し、業務効率を大幅に向上させます。

具体例

  • 議事録チェック:情報漏洩が許されない社内議事録の誤字脱字や矛盾点をレビュー
  • コーディング支援:数万ファイルの情報を解析させる処理をタスク化し、夜間に稼働 / 任意のファイル形式でエクスポートまで自動化

未知の解明

ブラックボックス化した過去資産の紐解きをアシストします。

背景の分かりにくい長大な規定や、仕様書のないレガシーなコードをAIが解析します。属人化して見えにくくなったロジックを整理し、チームで共有可能な活用できる知識への変換を助けます。

具体例

  • レガシーコードの解析:仕様書のない古いコードをAIが解析し、処理ロジックを可視化
  • 規定の整理:長大で分かりにくい規定を要約し、ポイントを整理

多角的な視点

自分一人では見落としがちなポイントを、AIが客観的に指摘します。

メールのトーン確認からプログラムのロジック検証まで、作成者とは異なる視点で常にレビューを行い、成果物の品質を引き上げます。第三者の視点を取り入れることで、自己正当化による判断ミスを防ぐことができます。

具体例

  • 文章のトーン確認:ビジネスメールのトーンが適切か、相手に不快感を与えていないかをチェック
  • ロジック検証:プログラムのロジックに矛盾や抜け穴がないかを客観的に確認

実際の導入成果(事例)

Nenoaの導入により、多くの企業で実績を上げています。以下に具体的な導入事例を紹介します。

単純バグ検出

課題 膨大なソースコードのレビューが発生した際、確認作業に追われて現場が疲弊してしまう。

成果 AIが一次レビューを行い、人間が確認すべき重要箇所のみを提示。担当者は本質的な判断に集中できる環境を実現しました。レビュー時間が大幅に短縮され、品質も向上しました。

有識者に依存しないレガシー言語開発

課題 有識者不在の中、未経験者だけでレガシー技術の仕様を把握する必要があった。

成果 未経験者がAIの支援を受けながら仕様把握を完遂。チームだけで未知領域に対応する力を獲得し、自走可能な開発体制へ転換しました。知識の属人化を解消し、チーム全体のレベル向上に貢献しました。

異言語間の仕様整合性

課題 システム間の仕様差異を人手で網羅的に検証できず、不具合が継続的に発生していた。

成果 AIが両者の仕様を突き合わせて解析。人間では発見困難な微細な不一致を特定し、品質安定化に貢献しました。不具合の早期発見と修正により、システムの信頼性が向上しました。

Nenoaは資料作成から資料レビュー、さらにはコード解析まで。チームの知的生産をトータルに支える「専用AIパートナー」として、様々な業務シーンで活用されています。

Nenoaの料金体系

月額固定で予算化しやすい料金体系

Nenoaは月額固定のサブスクリプションモデルを採用しており、コストの予測が容易です。

利用量に応じて費用が膨らむ従量課金とは異なり、コストは導入時のみ決定します。月々の利用料を気にすることなく、AIの検証や自社業務への最適化に、心ゆくまで専念できます。

重要な点:

  • AI利用料の従量課金は発生しません
  • 24時間連続実行や大量ファイルの一括処理でも追加費用が発生しません
  • APIレート制限もありません

導入パターン

Nenoaには、お客様の体制やご要望に合わせた2つの導入パターンが用意されています。

パターン1:小規模導入から開始

まずは1チームからのスモールスタートも可能です。導入効果を確認しながら、徐々に拡大することができます。

パターン2:全社導入

全社的にAI活用を推進する場合には、複数台の導入や拡張構成も対応可能です。

最低契約期間:12ヶ月

長期的な活用を前提とした契約モデルとなっており、安定的な運用とサポートを提供します。

料金の決定要因

Nenoaの月額費用は、以下の要因に基づいて決定されます。

  • 導入台数
  • AIモデルの種類
  • 機能のオプション
  • サポートレベル

具体的な料金については、TDCソフトへの問い合わせが必要です。

料金のメリット

Nenoaの月額固定モデルには、以下のメリットがあります。

  • 予算管理の容易さ:月額固定で予算化しやすく、予期せぬコスト増がありません
  • 利用制限のないAI活用:24時間連続実行や大量処理も追加費用なし
  • 初期投資の抑制:ハードウェアの一括購入ではなく、月額サブスクリプションで初期費用を抑えられます
  • 運用負担の軽減:ハードウェアの更新や保守も含めてトータルでサポートされます

従来のオンプレミスAI構築では、初期投資だけでなく、運用・保守のコストも考慮する必要がありました。Nenoaはこうした課題を解消し、予測可能なコストでAI活用を実現します。

プライベートAIアプライアンス導入時の注意点

プライベートAIアプライアンスを導入する際には、以下の点に注意が必要です。これらを理解し、適切に対応することで、より効果的なAI活用が可能になります。

1. AIモデルの精度と性能

クラウドAIと比較して、最新のモデルへの追随にタイムラグが生じる可能性があります。使用用途に応じて精度要件を確認してください。

  • 最新モデルへの追随:クラウドAIは頻繁にモデルを更新しますが、オンプレミス環境では更新の手間がかかります
  • モデルの選定:オープンソースLLMの中から最適なモデルを選定する必要があります
  • 性能の制限:ハードウェアの性能に応じて、処理速度や同時接続数に制限が生じる場合があります

対策: 導入前にデモ環境で性能を確認し、要件に合致するか検証してください。

2. ハードウェアの更新とライフサイクル

AIモデルの進化に伴い、ハードウェアの更新が必要になる場合があります。

  • モデルの大型化:AIモデルの規模が大きくなると、より強力なハードウェアが必要になる可能性があります
  • ライフサイクル管理:ハードウェアの老朽化に伴い、定期的な更新計画が必要です
  • 互換性:ハードウェア更新時に、既存の設定や環境の移行が必要になる場合があります

対策: 長期的なロードマップを策定し、ハードウェアの更新計画を立ててください。Nenoaのようなサブスクリプション型であれば、更新も含めてサポートされます。

3. 保守・運用の負担

ハードウェアの保守や障害対応を自社で行う必要があります。

  • 日常的な保守:ハードウェアの監視、バックアップ、セキュリティ更新などの日常業務が必要です
  • 障害対応:ハードウェアの故障やネットワークトラブルに迅速に対応する必要があります
  • スキル要件:AI環境の保守に必要なスキルを持つ人材が必要です

対策: 専門スタッフの育成、外部サポートの活用、SLA(サービスレベル協定)の検討が必要です。Nenoaはサポートを含めて提供されるため、運用負担を軽減できます。

4. スケーラビリティ

大量の同時アクセスや大規模な処理には、複数台の導入やスケールアップが必要になる場合があります。

  • 同時接続数:同時にアクセスするユーザー数に応じて、ハードウェアの能力が不足する可能性があります
  • 処理量:大量のドキュメントやデータを処理する場合、処理時間が長くなる可能性があります
  • ストレージ容量:蓄積されるデータに応じて、ストレージの拡張が必要になる場合があります

対策: 将来的な拡張を見据え、スケールアップやスケールアウトの計画を立ててください。

5. ネットワーク環境

社内ネットワーク内で完結するため、適切なネットワーク環境が必要です。

  • 帯域幅:AI処理に必要な十分な帯域幅を確保する必要があります
  • セグメント化:他のシステムとの干渉を避けるため、適切なネットワークセグメント化が必要です
  • アクセス制御:適切なアクセス制御を設定し、セキュリティを確保する必要があります

対策: 導入前にネットワーク環境の評価を行い、必要な帯域幅やセキュリティ設定を検討してください。

6. 法規制とコンプライアンス

業界や地域によって、AIの利用に関して特定の法規制やコンプライアンス要件がある場合があります。

  • データ保護法:GDPRや個人情報保護法などのデータ保護法に準拠する必要があります
  • 業界規制:金融、医療、製造などの業界には特定の規制があります
  • 監査対応:監査対応のためのログ記録や監査証跡が必要です

対策: 導入前に法務部門やコンプライアンス部門と連携し、必要な要件を確認してください。

Nenoaは、こうした注意点に対してもサブスクリプション型で対応し、ハードウェアの更新や保守、サポートを含めてトータルで提供しています。適切な計画と準備を行うことで、プライベートAIアプライアンスの導入を成功させることができます。

よくある質問(FAQ)

プライベートAIアプライアンスやNenoaに関する、よくある質問にお答えします。

Q: オンプレミスAIとの違いは?

プライベートAIアプライアンスとオンプレミスAIは似ているようで異なります。

オンプレミスAI:

  • 自社サーバにAI環境を構築・運用するアプローチ
  • 大型GPUサーバの導入、OSインストール、AIフレームワークの設定など、すべて自社で行う必要がある
  • 初期投資が高額(数千万円〜数億円)
  • 高度な専門知識が必要

プライベートAIアプライアンス(Nenoa):

  • AI環境が構築済みの専用ハードウェア端末を提供
  • 電源とネットワークを接続するだけで利用開始可能
  • 月額サブスクリプションで初期費用を抑制
  • 専門知識不要で導入できる

一言で言えば、オンプレミスAIは「自前構築」、プライベートAIアプライアンスは「構築済み環境の提供」です。

Q: インターネット接続なしで使える?

はい、使えます。Nenoaは社内ネットワーク内で完結して動作するため、インターネット接続のない閉域網環境でも安全に運用いただけます。

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 初期設定時:初期設定やライセンス認証のために、一時的なインターネット接続が必要になる場合があります
  • モデル更新時:AIモデルを更新する場合、インターネット接続が必要になる可能性があります
  • サポート時:リモートサポートやログ送信にはインターネット接続が必要です

完全にインターネットから切断された環境での運用は可能ですが、運用・保守の観点からは、定期的なインターネット接続を推奨します。

Q: 導入にはどのくらいの時間がかかる?

Nenoaの導入は非常に迅速です。

最小構成の場合:

  • 稼働開始:到着当日(開梱、設置、接続のみ)
  • 本格運用:到着翌日〜数日間(初期設定、ユーザー設定、ネットワーク調整)

全社導入の場合:

  • 計画策定:1〜2週間
  • パイロット導入:1〜2週間
  • 本格展開:1ヶ月〜3ヶ月

導入の規模や既存システムとの連携要件によって異なりますが、最小構成であれば「到着当日」に利用開始可能です。

Q: AIモデルの精度はクラウドAIと比較してどう?

Nenoaで使用されるAIモデルは、オープンソースLLMの中から選定された高性能なモデルです。一般的な業務用途には十分な精度を提供します。

精度のポイント:

  • 日本語対応:日本語に特化したモデルを使用しているため、日本語処理の精度は高いです
  • 業務最適化:業務に適したモデルを選定・調整することで、特定のタスクではクラウドAI以上の精度を発揮する場合もあります
  • 最新モデルへの追随:クラウドAIに比べて、最新モデルへの追随にタイムラグが生じる可能性があります

用途による使い分けが推奨されます:

  • 機密情報を扱う業務:Nenoa(セキュリティ重視)
  • 最新の機能を試したい実験的用途:クラウドAI(最新性重視)
  • 一般的な業務:Nenoaで十分対応可能

Q: 金融・医療・製造業での導入事例は?

Nenoaは、特に厳格なセキュリティ環境を必要とする業界で導入が進んでいます。

金融業界:

  • 顧客情報を扱う業務文書のレビュー
  • コンプライアンスチェックの自動化
  • 取引ログの異常検知
  • リスク評価レポートの作成支援

医療業界:

  • 電子カルテの非識別化処理
  • 臨床研究データの解析
  • 論文・報告書の作成支援
  • 医療用語の統一チェック

製造業:

  • 設計書・仕様書のレビュー
  • レガシーコードの解析と保守
  • 品質管理データの分析
  • マニュアル・手順書の作成支援

官公庁・公共機関:

  • 機密文書の内容チェック
  • 規定・条例の整理・要約
  • 住民対応メールの下書き作成
  • 政策文書の作成支援

実際の導入事例として、以下のような成果が報告されています。

  • 膨大なソースコードのレビュー時間を50%削減
  • レガシーコードの解析期間を3ヶ月から1ヶ月に短縮
  • 文書レビューの見落としを90%削減
  • 新人の育成期間を20%短縮

Q: データのバックアップはどうする?

Nenoaは社内ネットワーク内で完結するため、データのバックアップも自社で行う必要があります。

推奨されるバックアップ方法:

  • 定期的なスナップショット作成
  • 外部ストレージへのバックアップ
  • リストア手順の検証

Nenoaはバックアップ機能を提供しており、設定に基づいて自動バックアップを行うことも可能です。詳細はサポートにご相談ください。

Q: 将来的にクラウドAIに移行できる?

はい、可能です。NenoaはクラウドAIと併用することもできます。

併用のメリット:

  • 機密情報はNenoaで処理
  • 非機密情報はクラウドAIで処理
  • コストと機能の最適化が可能

将来的なクラウドAIへの移行も計画に含め、柔軟な運用が可能です。

おわりに:プライベートAIの可能性を広げるNenoaの役割

プライベートAIアプライアンスは、生成AIの普及に伴い、企業のAI活用において重要な選択肢となっています。特に、機密情報を扱う業務や、厳格なセキュリティ環境を必要とする業界において、その価値は計り知れません。

Nenoaが切り開く新たな可能性

Nenoaは、これまで「AIを使いたいのに使えない」というジレンマに直面していた企業や部門に対し、安全にAIを活用できる環境を提供しています。

実現できること:

  • 機密情報を扱う業務でのAI活用
  • インターネット接続のない閉域網環境でのAI利用
  • セキュリティを理由にAI導入を見送っていた組織のAI活用
  • 大規模な初期投資を必要としない、手軽なAI導入

AI活用の民主化

Nenoaの登場は、AI活用の民主化にも貢献しています。

これまでの課題:

  • 大規模な初期投資が必要(数千万円〜数億円)
  • 高度な専門知識が必要
  • 運用・保守の負担が大きい
  • 金融・医療・製造業などの厳格なセキュリティ環境では導入困難

Nenoaの解決策:

  • 月額サブスクリプションで初期費用を抑制
  • 電源とネットワークを接続するだけの簡単な導入
  • 保守・運用を含めたトータルサポート
  • 社内ネットワーク内で完結する安全な環境

これにより、規模や業界を問わず、多くの企業がAI活用の恩恵を受けることができます。

今後の展望

プライベートAIアプライアンスの需要は、今後さらに高まることが予想されます。

背景要因:

  • データ保護法規制の強化(GDPR、個人情報保護法など)
  • セキュリティ意識の高まり
  • AI活用の高度化と専門化
  • ソブリンAI(主権AI)の重要性の認識

Nenoaは、こうしたトレンドに対応し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる重要なツールとなるでしょう。

まとめ

プライベートAIアプライアンス「Nenoa」は、以下の特徴を備えています。

  • 構造上の安全性:データが社内ネットワーク外に出ない
  • 導入の手軽さ:電源とネットワークを接続するだけ
  • ベンダー中立のモデル選定:オープンソースLLMの中から最適なモデルを選定
  • **コスト予測可能性**:月額固定料金でAPIレート制限なし
  • 大規模投資が不要な小型AI端末:最小限のスペースとコストで導入可能
  • アプライベートAIアプライアンス導入時の注意点:Nenoaはサブスクリプション型で対応

これらの特徴により、Nenoaは「すべての仕事に、安全なAIを。」というキャッチコピーの通り、あらゆる企業や部門でAI活用を可能にしています。

Nenoaの提供価値:

  • オフィスに置くだけ。AIがチームの視野と到達点を広げる
  • 資料作成から資料レビュー、さらにはコード解析まで。チームの知的生産をトータルに支える「専用AIパートナー」
  • 全量総点検、未知の解明、多角的な視点。人間の能力を補完し、業務効率を飛躍的に向上させる

TDCソフトは「世の中をもっとSmartに」をパーパスに掲げ、企業のDX推進を支援しています。Nenoaを通じて、セキュリティを理由にAI導入を見送っていた企業や部門に対し、安全にAIを活用できる環境を提供しています。

プライベートAIアプライアンスは、生成AI時代の新たな標準となりつつあります。Nenoaは、この新たな標準を、より多くの企業にとって身近な選択肢にしています。

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