日本から直線距離にして約7,000キロメートル。地図上ではペルシャ湾の小さな水路にすぎないホルムズ海峡が、2026年6月現在、日本の経済と日常生活を揺るがす最大の地政学的リスクとなっている。
なぜ遠く離れた海峡が日本の生活を直撃するのか
ホルムズ海峡とは何か
ホルムズ海峡は、イランとオマーンに挟まれた全長約150キロメートルの国際海峡だ。ペルシャ湾からアラビア海(インド洋)へとつながる唯一の海上ルートであり、サウジアラビア、UAE、クウェート、イラク、カタールといった主要産油国がペルシャ湾沿岸に位置している。
この海峡の重要性をひとつの数字で表すなら — 世界の海上原油輸送量の約20% がここを通過する。1日あたり約1,700万〜2,100万バレルの原油と、液化天然ガス(LNG)、石油化学製品が行き交う、まさに「世界のエネルギーの大動脈」だ。
最狭部はわずか33キロメートル。大型タンカーが通れる航路はさらに狭く、2〜3キロメートル程度に限られる。この地形的な「絞り」が、軍事的な封鎖を物理的に可能にしている。
日本とホルムズ海峡の切っても切れない関係
ここで重要なのが